PIERCINGピアスの穴あけ

廉価なピアッサーが気軽にネット通販や量販店で購入できることもあり、昨今は特にご自身でピアスの穴あけをする方も増えているようです。しかし本来、日本ではピアスの穴あけは医療行為として定められており、衛生面や安全面を考慮した形で医療機関で施術を行う必要があります。当院では完全滅菌された医療期間専用のピアッサーを使用し施術を行っています。またファーストピアスには純チタンのものを用意しており、金属アレルギーがある方でも使用することが可能です。

ご自宅でピアッサーを使って穴あけを行った患者様からは、以下のようなご相談を頂くことも多くあります。

• ピアッサーの針がうまく耳たぶを貫通しなかった
• ピアッサーの針が耳たぶに水平ではなく曲がって刺さってしまった
• 思っていた場所と違うところにピアスの穴が開いてしまった
• 貫通したもののピアスの穴に痛みがある
• 貫通したもののピアスの穴にしこりができた
• 貫通したもののピアスの穴から膿が出ている

このようなトラブルを避けるためにも、ご自身では穴あけを行わずに医療機関で安全かつ衛生的な環境で施術を行うことをお勧めします。当院では、クリニック内の衛生的な環境の中で、消毒済の機器を使用してピアスの穴あけを行っています。

金属アレルギーとは、金属が汗などと触れ合うことで金属が微量に溶け出し、金属イオンとして体内に入ることで起きる症状です。身体は金属イオンを異物として認識するため、対外に排除しようとして皮膚に痒みや赤み、炎症などが生じます。金属アレルギーにはコバルトやニッケル、まれに金やスズなどが挙げられますが、当院で使用しているファーストピアスは純チタン製のもののため、金属アレルギーの方でも施術を行うことが可能です。チタンは体内に埋め込むような医療機器の素材としても使用されている金属で、汗などによってチタンが溶けだしても、チタンの酸化物によって表面上に薄い膜が形成されるためイオン化することがなく、これによってアレルギーが生じることがありません。

ご来院いただいた際に医師や当院スタッフから直接ご説明もさせていただいておりますが、綺麗なピアスの穴を維持するためにも、術後は以下の点に注意してお過ごしください。

• ご入浴などは当日から可能ですが、穴が完全にあくまで術後1ヶ月程度はファーストピアスを外さないようにしてください。この期間にピアスを取り替えたり抜いてしまうと、細菌による感染が生じて膿や汁が出る原因となります。
• 定期的にピアスを耳たぶの前後に動かしてピアスが皮下組織と癒着しないようにしてください。
• 入浴の際にはピアスの前後をきちんと洗浄してください。
• 施術直後は数日程度赤み、腫れが生じることがあります。通常は数日程度で落ち着きます。